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丹野賢一プロフィール


PHOTO/Michi
丹野賢一PHOTO
 パフォーミングアーティスト。

 1965年東京生まれ。
 80年前後の、テクノポップ、パンク、ニューウェイブの音楽をきっかけに、アートに関心を持ち出す。

 84年私立麻布高校卒業後、田中泯主宰「舞塾」第4期に参加。日本各地の公演に出演。

 翌85年より独自の活動を開始。当初は月一回以上の活動を課し、小劇場での公演、野外やハンバーガー店での突発的乱入公演、イベント列車内での裸体公演等で物議をかもす。

 92年以降は、3000個のコンクリートブロック、有刺鉄線、赤い液体の池、4トンのピンクの粉、建築重機のパワーショベル、鉄筋製・カーバイド製の球体、工業部品のボルト、高さ約4メートルの鏡の壁など、過度な物量を使用し会場を作り替えるほどの舞台装置を構築しての作品の上演を本格的に開始。

 一方、平行して2000年からは装置を使用せず、衣装とメイクにより様々なパンキッシュな異形のキャラクターに扮しての短時間の作品群「PUNK EXECUTION -SHORT SOLO WORKS-」の上演も開始。

 また、空地、廃墟、鶏舎、川、ダム、林、崖、海など非劇場空間での公演も多い。

 何れの場合でも、音、照明、装置、衣装などの要素も極めて重要で、それらは出演者と同等の役割を持ち等価に機能する。そして音、照明は極力ライブにこだわる。
 そして、作品を作者の特定のメッセージの伝達手段とは考えない。

 現在迄に国内17都道府県、海外12カ国 (アメリカ、スイス、ポーランド、イギリス、ドイツ、フランス、タイ、インド、オーストリア、リトアニア、ハンガリー、チェコ)15都市で公演。




 丹野の創る舞台にはストーリーもセリフも無い。
 ある時には装置として大量の「もの」があり、ある時にはパンキッシュな異形のキャラクターが登場し、ある時には非劇場空間に出没する。
 「もの」に、異形の姿に、場所に触発されての動き。それらは、演劇や既存のジャンルとしてのダンスとは一線を画す。そして「もの」や姿や場所は、出演者と対等である。
 
 作品を作者の特定のメッセージの伝達手段とは考えない。意味や感情、物語など、事前に想定した事項への奉仕ではない舞台。解釈すべき正解など無い。目撃した事をどう捉えるかは、目撃者側の問題だ。

 舞台には、基本的には丹野一人しか登場しない。しかしながら、音、照明、装置、衣装などのメンバーとの作業は極めて重要なものとなっている。
 それは例えれば、バンドのヴォーカル、ギター、ベース、ドラム…といった関係に近い。
 音、照明は極力ライヴにこだわる。作品の構成は非常に細かいが、本番の最中にそのライヴ性を生かした一瞬の判断で、逐次組み換えられていく。これが、既に出来上がったものの正確な再生だけを目的としない、緊張感を作り出す。

 現在までに、ダンス関連の企画、フェスティバルへ招聘される事は非常に多く、その事自体には深い感謝の念を持っているが、丹野は自身の活動をダンスとは呼んだ事が無い。
 それは、アートに関心を持った過程の中で、ダンスとの関係・ダンスへの興味は極めて希薄で縁遠いものであった事と、ダンスの定義が個々の人間で非常に異なっている事が要因である。
 そして、丹野はダンスに限らず、某かのジャンルを格別に意識しての作品創りを必要としていない。某かのジャンルのアンチである事も必要としていない。
 逆に言えば、何と呼ばれても構わないという事だ。

 「もの」を破壊し、危険に自ら飛び込み、見た目にこだわる作風は、ともすれば表層的とも批判される。しかし、その表層の逆であろう深遠であるとか、内面であるとかの存在を、注釈無しに信じてしまう回路には強い違和感を持つ。
 全ては表層が並列にあるだけかもしれない。
丹野賢一PHOTO
PHOTO/Herman Fink



主要メンバー

●スカンク(音楽)
スカンクPHOTO 都内ライブハウスを中心に活動し、映像、写真、イラスト、身体表現等、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションもするバンド"MEXI"のリーダー。
過去にはSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの結成時にギターを担当したり、暴力温泉芸者のライブにも参加している。
現在はMEXIの他にWIGGLEのGIL Kが主催する1本弦の創作ギターを使用する6人のギタリストによるユニット"SSS,T"への参加の他、大橋可也&ダンサーズ、カタタチサトなど身体表現の舞台に楽曲の提供及び演奏をしている。

丹野賢一/NUMBERING MACHINEには2002年のアメリカツアーより参加、音楽を担当している。

MEXIホームページ http://mexi-mexi.com/


●松本じろ(音)
じろPHOTO
PHOTO/SEKI SATORU
9才からクラシックギターを始める。
1994年に読売日本ギターコンクール高校生の部で優勝。一方で、パンクロックに強い影響を受けつつ、95年より本格的な音楽活動を開始。 同年、サンミゲル(メキシコ)でフラメンコギターを学ぶ。
96年より、 丹野賢一/NUMBERING MACHINEの音楽を担当、2000年にはサウンドトラックCDを発表。
98年、自身のバンド「沙弥音」を尺八の松本太郎、パーカッションの土居秀行と結成。ギターと歌を担当。今までに三枚の自主製作CDを発表。「鋼鉄児童舎」主宰。

沙弥音ホームページ http://shamion.com/


●村瀬満佐夫(照明、舞台監督)
  1990年劇団「翔航群」の旗上げに参加。
名古屋を中心に照明・舞台監督等で多数の劇団、芝居、ダンス等に関わる。
2000年から丹野賢一/NUMBERING MACHINEの作品に参加。
主な参加作品/00年七ツ寺共同スタジオプロデュース「ウバ」作・演出/進道則夫、
01年・02年「JCDN巡回公演 踊りに行くぜ!!」他。


●宇野敦子(照明)


●流川リコ[ポワレティカ](衣装)


●清水哲郎(舞台監督助手)


●村山淳(ビデオ)


●山口佳子(制作)


●松本美波(アーティストマネージメント)


など、公演により異なる。
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丹野賢一/NUMBERING MACHINE:mail@numberingmachine.com
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