TAG fresh news ! vol.15                       2004.10.29
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タウンアートギャラリー(TAG)は、アートと生活をつなぐメールマガジンです。
転送は大歓迎!リニューアルに向けてのご意見・リクエストもお待ちしています!

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 新潟の中越地震のニュースが流れています。どこであってももちろんですが、長岡
の手前にあたる十日町や川西町を含む「越後妻有アートトリエンナーレ」の6市町村
についてもやはり気になりました。道路やトンネルが不通になったり、集落が孤立し
たりといった様子が想像されるからかもしれません。
 山古志村の水没について取り上げられていましたが、山間部に点在する過疎化した
集落についてもっと議題を振り向けてもいいのではないかと思います。働き手がない
ために棚田が放置され、地盤が弱体化して土砂崩れを起こした跡を思い出しました。
あのとき出迎えてくださった集落の方々の顔も思い出されます。

http://www.city.tokamachi.niigata.jp/
http://www.hi-ho.ne.jp/gallery/art/186/01.html

同トリエンナーレ事務局であるアートフロントギャラリーから、状況報告をいただき
ました。
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この度、新潟県越後妻有地域で、去る10月23日新潟県中越地震が起こり、今も余
震が続いています。特に十日町市は被害が大きく、今後も避難生活が続きそうな様相
です。

2000年、2003年と開催してきた「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」
では、地域の方々との協働を通し、里山の美しさ、五感を通して感じる喜びを体験し
てまいりました。そして、「都市と地域の交換」「クロスカントリー」をテーマに、
都市と地域がともに支えあいながら豊かになっていくことの重要さを考え、少しずつ
動き出してまいりました。

今回の地震による被害に対し、今私たちに出来る第一歩として、大地の芸術祭・震災
支援事務局をアートフロントギャラリー内に設置し、義援金・ボランティアの募集・
物資の支援を開始いたしました。長期的にお手伝いをしていくことで、まさに日本縦
断のクロスカントリーが始まります。妻有地域ならびに、被害の大きい地域で役立て
て参ります。なお、作品につきましては多少の損傷はありましたが今後ケアしていき
たいと思っております。是非、可能な範囲でのご支援・ご協力をお願い申し上げま
す。

大地の芸術祭・震災支援事務局
大地の芸術祭総合ディレクター 北川フラム

■義援金

下記振込先までお振込みいただけますよう、お願い申し上げます。

お振込みいただく際、メールまたはFAXにて、お名前、ご住所、電話/FAX番号、
メールアドレス、お振込み金額、お振込み日をお知らせいただけると幸いです。



みずほ銀行祐天寺支店 (普)8072368
大地の芸術祭実行委員会東京事務局北川フラム



■お問い合わせ
アートフロントギャラリー(担当:高橋・岡本)
〒150-0033東京都渋谷区猿楽町29-18ヒルサイドテラスA棟
TEL03-3476-4868  FAX03-3476-4874  E-mail tsumari@artfront.co.jp
http://www.echigo-tsumari.jp/

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亡くなられた方の御冥福と、一日も早い復旧をお祈りいたします。
それから、妻有のアートがわずかでも勇気づけになるようだといいなと思います。


それでは、休日前、今号のアート情報をお役立てください。



○● 美術遊覧 bis ●○●○●○

スタッフがそれぞれ見てきた展覧会や気になるアート情報などを
タイムリーに報告します。


美術遊覧 bis

◆前回(10/15号)のこのコーナーで、水戸芸術館のURLと誤り10/1号の丹野賢一+石
川雷太「026-METAL」公演についてのURLを残したまま配信してしまいました。この
場を借りてお詫びいたします。

知らずにリンクをクリックした方から、同公演の一部が中止になったという報告を受
け、丹野賢一/NUMBERING MACHINE公式HPよりコトの次第を知り、この事情を公表
すべきと思いました。
――1ヵ月前から現地で準備を進めてきた本来3日間あるはずの公演(主催:財団法
人栗東市文化体育振興事業団、丹野賢一/NUMBERING MACHINE)が、たった1日になっ
てしまった。住民からの苦情(音量に対するクレーム)をきっかけに、主催会場「栗
東芸術文化会館さきら」側から10/8はリハーサル、10/9は中止、本番は10/10のみ、
という提示があったためだ。10/8、出演者側はあくまで本番として(事前に流された
公演中止情報によって少数の観客しか来場することができない中で)上演。10/9、直
前まで決行するつもりだったが、強行に中止させられる可能性があり、また翌日の公
演にも支障を来すことを恐れ、苦渋の想いで見送った。10/10、完全燃焼。
この一連の経過は、スタッフはもちろん、楽しみにしていた人々を大いに落胆させる
ものであり、同時に、公共ホールに根付くお役所的な対応と対外処理のまずさを露呈
することになった。現在スタッフ達は「大変だったね」というカンタンな一言でこの
件が忘れ去られていくことを何よりも危惧している。後日、報告会を開き公演ビデオ
を上映するとのことで、既に再演の決意も固まっていた。一方、5年前からこの企画
を丹野氏とともに進めてきた「さきら」側の担当者は、今回の経緯を検証して事実開
示とともに今後の指針を発信していく準備を進めているという。終わったかのように
見える公演は、実は序章にすぎないのだ。――
この件のについての詳細は、近々新生するHP上で記述致します。
下記に丹野賢一氏による報告が載っています。
なおBBSでは様々な意見が展開されています。(斉藤)
http://www.numberingmachine.com/


◆ 《PlayTime》という作品名でもあり、展覧会のタイトルでもあるこの名称はジャッ
ク・タチの映画からとったという。2つのほぼ同じ大きさのギャラリーの間には広場
があって少し距離を隔てている。まず入口に近い南ギャラリーに入ると、「あなたの
まわりをちょっと見渡してください。きっと愉しいことが起こっているはずです。
Play Timeはスクリーンに映すためにではなく、見ることを楽しんでもらうために作っ
たものなのです」とフランス語で床に文字が投影されている。部屋の縁には手のひら
に載るほどのサイズの椅子が6脚。そして台の上にレールのうえをクルクルとゆっく
り回っている玩具の電車。いったい何のことなのかさっぱりわからないまま、北ギャ
ラリーの扉を開けた瞬間に謎は解けた。《PlayTime》の音楽とともに、私たちは等身
大の部屋に戻され、ゆっくりと時間を過ごすことができた。「時と戯れる」という言
葉は、いかようにも受け取ることができる。説明はこれ以上するのは野暮。ぜひ、こ
こへ行ってみてください。京都芸術センターにて、〜31日。(原)
http://www.kac.or.jp


◆五重の塔で有名な東寺の近くにあるギャラリーそわかは、ガラス張りで明るい外光
が射し込むスペース。現在開催中のDRAWINGS/2004展、会期前半の1週間をかけて、
このガラス越しの風景を描いた北城貴子のドローイングの数々が美しかった。1階に
は、谷本天志、佐藤有紀、島村敏明、照山淳也らの作品、2階の壁面には、S+N
(渡辺智子、渡辺信明)制作のバッグが整然と並ぶ。それぞれ違うパターンの布と色
が鮮やかで、カタログを見るように目移りしてしまう。どのアーティストの作品も、
何か音が響いてきそうなリズミカルな要素や、絵の中の時間に吸い込まれるような魅
力がある。作品の前に立つのがとても気持ち良い。会場全体にこの頃の冴えた空気と
低く柔い光のような透明感が漂っている。31日まで。(酒井)
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/sowaka/


○●チョイス!●○●○●○

◆久家靖秀展―遊歩道にて
11月4日(木)〜11月23日(火)
appel(東京)
→すでにいろいろなメディアで活躍している人ではあるが、もっと賞賛されてもいい
んじゃないだろうか。あまりにさりげない、ふつうの光景を撮るからだろうか。11
月10日に安永哲郎とのライブもある。
http://www.bit-rabbit.com/p1newmenu.html

◆衣服の領域−概念としての衣服
2004年11月8日(月)〜12月13日(月)
武蔵野美術大学美術資料図書館展示室
→造形学部空間演出デザイン学科に、1987年、美術大学としていち早くファッション・
デザイン専攻を開設した小池一子教授が2005年に退任することを記念し、自身のキュ
レーションによる展覧会を開催する。ヨルク・ガイスマール、マリ=アンジュ・ギュ
ミノ、三宅一生、森村泰昌ほかの出品。
http://www.musabi.ac.jp/library/muse/tenrankai/index.html

◆幽 ART 2004
10月29日(金)〜11月3日(水祝)
大原幽学遺跡史跡公園(千葉県)
→感覚を越えた世界と現代アートの接点を探るグループショー。性学を説き、幕末に
おける農村改革運動の指導者であった大原幽学ゆかりの地が会場。出品作家は伊丹裕、
金子清美、木村裕、西本剛己、広田美穂、藤井龍徳。
http://www.datas.jp/yugaku/

◆レジデンス事業 trans_2004-2005「チャンネル ゼロ」展
11月1日(月)〜12月6日(月)
秋吉台国際芸術村(山口)
→ローラ・ホレリ、ピア・ローニケ、元祖前田、オラ・ピアソンなど、現在レジデン
ス中のアーティストたちの作品がCATVにてみることができる。
http://www.artnet.or.jp/index1.html

◆ellipse - focus 〜皮膜としての老い〜 
おのさやか展
11月9日(火)〜11月23日(火)
大雅堂(京都)
→老いゆくことをテーマに、日本画の手法で自らの祖母の肖像を描くおのさやかは、
昨日、今日と時間を区切るのではなく、継続した時間の流れを確かめるように少しず
つ仕事を仕上げる。果敢なさと同時に静かな力強さをもってます。
http://www.masacor.com/taigado/

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  ご意見やご感想はこちらまで e-mail:gallery@hi-ho.ne.jp
  編集・発行:TOWN ART GALLERY編集部
        斉藤博美/酒井千穂/白坂ゆり/原久子
  協賛:松下電器産業株式会社
  協力:株式会社インター・イデア・プロジェクツ     
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