舞台公演活動終止宣言


この度、私丹野賢一は1984年の田中泯主宰舞塾への参加を本格的な開始とし、2005年まで20年強に渡り、甘美室、遡行劇場、NUMBERING MACHINEの名称で行ってきた舞台公演活動を終止する事に致しました。

今回このような結論に至った要因は複数あります。
当初はその抱えている問題一つ一つに関して、克服の方法、対処の方法、別の視点から鑑みる事など、様々な思考を試み、活動の継続を視野に考えてはおりました。
しかしながら、そこから導かれるものは、私が舞台公演活動を志しそして継続してきた思いや、進めたい作品の方向とはかけ離れた、延命の為の醜い妥協案でしかない事に明確に気付かされました。
極めて無器用な人間が決断し選択し、継続して来た舞台公演活動というものを捨てる事は非常に大きいです。
しかしその舞台公演活動という前提を捨てない限り、自分も周囲も騙しつつ生きていく事になります。

再演を目指すと表明していた「026-METAL」を実現させられない事には大きな責任を感じております。
深くお詫び申し上げます。

これまで公演を観に来てくださった皆様、関係、協力してくださった方々、そして共に作品を創ってきたスタッフには本当に感謝しております。
有難うございました。

勿論私は次の事を考えています。時間は掛かると思います。
が、一から出直しです。

2007年11月19日   
丹野賢一